経緯・概要
- 勤務先の新卒研修で t_wada さんが講演された
- 新卒でない社員も見れた
- 自分は別の仕事をしていたので、後から講演資料を読んだ
- t_wadaさんの講演はとても好評で、自分も、確かに新卒研修の講演としてとても素晴らしいと思った
- しかし、(自分の中で)過去に決着をつけたことながら、やはり「技術的成長が主目的」というスタンスと、自分の「モノつくりが主目的」というスタンスは、そのままではコンフリクトするものなので、思うところがいくらかあった
- 結論は、(以前からそうなのだけど) 「モノ作りとは別に技術的成長をするのがよい」
小感想
- このように良質な研修をできていて勤務先はすごい
構成
- t_wadaさんは以下の二部に分けて講演をされた
- 学び方を学ぶ の部
- 現役プログラマでいるために の部
講演資料を読んで感じたこと
読者である自分(t_hazawa)の背景
- 自分は「モノ(Webサービス)」を作りたく、この業界に入った
- 新卒1年目は勤務先の教育カリキュラムをガッツリ完遂した
- 54項目のうち、Zabbix Server の導入だけ失敗した(10年前)
- 2年目~9年目の真ん中(満8年半) までは、作りたいモノのために必要な技術だけを学んで、後は、持ってる技術で作っていった
- その結果、作りたかったモノは作れてるし、今も世の中で解決できていない問題を次々と解決できていっている
- 人もそこそこ見に来てくれてる
- ところが、それでは勤務先で必要な技術は身についていないので、別途身につける必要があるね、ということになった
- → 1日30分
- (多分 新卒入社後 満3年半めまでなら、何を作っていても成長になるとは思う)
学び方を学ぶ の部
- 達人プログラマー(第2版)の紹介 (超推されていた)
- アジェンダがとてもわかりやすかった (指マーク)
- 学ぶために手を動かすのが大事
- 「毎年1つ言語を習得しよう」と書かれてるけど、自分はこれまでトータルで3年に1つくらい
- docdiff 便利そう
- 量が大事とのこと (質に転化する)
現役プログラマでいるために の部
- 自分もコードは毎日書いてます!
- 95%は知ってる技術で作るためにしか書いてない
- OSSでもないので質も低い
- (実際には設計、データ準備もしてるので、厳密にコードを毎日ではなかった)
- 週末はウォーキングにいったりしてるのは自分も同じ
- (平日も(終業後に)コーディングすると、休日が充実するぞ、というjQueryの開発者さんの話について)
- バックグラウンド処理で考えてるのも同じ
- (毎日コーディングすると、生活の中でもそのコーディング対象のことをこまめに考えることができるという話)
- 講演資料では「毎日コーディングが大事 (設計、ドキュメント書きなど周辺タスクを含めない)」という話だったけど、自分の場合はやっぱモノを作りたいので、設計やデータ準備しかない日があっても仕方ないと思った
- やっぱり自分は技術的成長よりモノができることを重視
年下から学ぶ のコーナー
- ちょうど「過剰適合」の話があった
- 同じ技術だけだと成長がほぼなくなるので、技術範囲を広げていかないといけないね、という話(だと思う)
- 外部に出て、自分のスキルを相対化するのが大事 (とのこと)
- 使う道具を定期的に変えるのが大事 (とのこと)
- でも自分は、「作りたいものが十分な速度で作れなくなる」から、別途、「技術的成長のための修練の時間をとる」のが良いと思う
- 使う道具を定期的に変えるのが大事 (とのこと)
- 外部の勉強会に行ったりするのは、それだけやっていても作りたいものが作れなくなると思う… ので(作りたいモノがある人の場合)、ほどほどの量やるのが良さそうと思った (月1とか2ヶ月に1度とか)
- 複数の柱(複数の技術)は安定しそうでよさそう (被雇用的に)
- もしかしたら、「ロードマップの真ん中で、エコシステムの端を」の部分が大事だったのかもしれないけど、スライドだけではあまりわからなかった
質疑応答 の部 (のログを読んで思ったこと)
- (毎日のコーディングで作るもののお題について) そのお題ができなくてもいい という話だった
- 確かに、技術的成長も主眼に置くなら、ギリギリできないことを目指した方が成長できそうだと思った
- 海外で使われ始めているプロダクトに関する情報発信を追うと、スキルセット的に市場価値が出る...とのこと
感想・まとめ
- 元々考えて、やり進めていたことと概ね同じだと思った
- (モノを作る方に時間を回したいので、成長のための時間の量は半分くらいだけど)
- 新卒1年目の人も、この教えの通りやれば会社で間違いなく活躍できると思った (多分、土日休含めて1日1時間くらい)
- 「モノを作りたい」はエンジニアになる動機としてかなり主要なものだと思うし、こういう動機の人にどう(会社に必要な)勉強をさせるかは大事なことだと思った
- 多分、「成長はモノ作りと別腹」と割り切るのが一番だと思う
- もしかしたら、「プログラミング/技術的なことが楽しい」動機の人の方が多いのかもしれないけれど
自分ごと
- 大体は、いまも継続してやっていることかなぁ(毎日1日につき30分ぶん) と思うので、続けて行くぞ
- 時間も、(土日休含めた毎日)30分ぶん(=週210分)で足りるんじゃないかな
- (足りなさそうだったら増やす)
- 勤務先の現チームはこの勉強時間を 大部分勤務時間に含めてくれているのでとても素晴らしい
- モノ作りは1日1時間(以上)はやってる (もちろんこれは勤務外のプライベートの時間)
- 時間も、(土日休含めた毎日)30分ぶん(=週210分)で足りるんじゃないかな
この読書記事でできなかったこと
- こんなにしっかりブログに書くなら、講演を聞けばよかったと思った
- 新卒向けという点や、元からある「成長派」VS「モノ作り派」の部分で話が大きくなるだろうと思って避けた(結局避けきれてない)
- が、今回、元から持っていた考えを明示的にまとめたので、次からはスッと聴講できるでしょう
実践
- いままでも実践できているので、引き続きやっていこう
所要時間
- 講演資料をMEMOりながら読むのに80分
- この記事を書くのに70分
- 計150分